北辰テストとは?特徴や偏差値の出方、その対策を紹介します!

北辰テストとは?特徴や偏差値の出方、その対策を紹介します! 受験研究
北辰テストとは?特徴や偏差値の出方、その対策を紹介します!

1:北辰テストについて

2:北辰テストの偏差値とは?なぜみんな受けるの?

3:北辰テストの対策について

4:まとめ

1:北辰テストについて

北辰テスト(通称 北辰)は北辰図書株式会社が実施する、埼玉県の主に中学3年生を対象とした高校受験対策の模擬テストです。北辰テストは70年以上にわたり、埼玉県の高校受験生にとって学力を測る重要な指標として絶大な支持を集めてきました

中学1年生から中学3年生まで1年を通して複数回実施され、北辰テストによって定期的に学力を測定できたり、入試の雰囲気に慣れることができるのも魅力的です。北辰テストは日曜日に県内の私立高校を貸し切って行われ、制服での受験が必須となります。

こうした点も北辰テストが高校受験の雰囲気を再現するためにこだわっているのだとか。実際、筆者が北辰テストを受験した際も他の模試に比べて緊張感があり、いい練習になりました。おかげで本番の高校入試でも緊張しなかった思い出があります。以下、北辰テストの基本情報になります。

受験者数53,770人(2023年度1回でも受けた人数。県内の国公立中学校に通う中3生は59,109人)
受験料4,950円(税込)
スケジュールhttps://www.hokushin-t.jp/を参照

2:北辰テストの偏差値とは?なぜみんな受けるの?

北辰テストの偏差値は、高校受験において非常に参考になります。特に私立高校受験においては、各学校の個別説明会などにおいて北辰テストの成績を持参することを求める高校も多いそうです。北辰テストの偏差値を参考に合否可能性を示唆されるケースが多いのだとか。

北辰テストの偏差値が一定基準を超えると確約といって入試本番の合格をほとんど保証されるケースもあるそうです。また北辰テストは偏差値だけではなく、それぞれの問題1問1問の正解率や難易度、復習の優先順位も提示してくれます。

北辰テストを多くの中3生が受けるのは、①北辰テストの受験者が多い故に正確な偏差値が出ること、②私立高校の個別相談会で北辰テストの偏差値が求められること、③学習において指針となるような工夫がなされていること が挙げられます。

また、北辰テストの偏差値は、他の模試と比べて偏差値の出方が異なることにも注意してください。特に駿台模試はハイレベル層向けなので、偏差値が北辰テストよりも低く出る傾向にあります。例として以下の県南地域の高校について、北辰テストと駿台模試の偏差値対照表を記載します。

北辰テスト駿台模試(確実ライン)
県立浦和70.458.6
浦和第一女子69.256.3
大宮(普通/理数)70.4/72.255.5/59.9
市立浦和68.252.9
6548.2
栄東(α)67.757.5

このように比べてみると、受験者層の違いから北辰テストと駿台模試の偏差値には大きな乖離があることをお分かりいただけると思います。

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3:北辰テストの対策について

北辰テストの対策としては①問題演習と②過去の北辰テストの復習が挙げられます。

①について、北辰テストは高校入試と同じ形式の問題であることから、基礎力に加えて必要に応じては学校選択問題に対応できる応用力も求められます。公立中学校の3年間の学習内容を十分に理解した上で、学校選択問題特有の難しい問題にも対処し、確実に得点することが必要です。

対策としては、まずは中学校の内容の基礎を固めて北辰テストの偏差値60前後を目指しましょう。その上でさらに北辰テストにおいて高偏差値に到達するために、特に英語と数学においては苦手を早めに無くしておくことが大切です。北辰テストなどの模擬試験を受験する際は、偏差値だけではなく、得点率も気にしましょう。志望校合格にはどのくらい得点すれば良いのか、把握した上で高得点を目指しましょう。

北辰テストの特徴として、併願校に県内のみならず、都内の偏差値の高い超進学校や早慶の付属校を受験する生徒もいることが挙げられます。そういったライバルに差をつけるためにも、応用問題にも対応できる力を身につけることも大切です。

以下、5科目の科目別対策方法を記載します。

・国語

北辰テストの国語は、文学的文章、説明的文章、古文(漢文)、漢字や文法、作文の順で構成されます。 文章題は選択式と記述式が混在しており、文章量が多いことが北辰テストの特徴と言えるでしょう。

北辰テストへの対策としては、過去問を活用して多くの文章題に取り組むよう心がけること、また日々中学校の授業で扱う文章を一つ一つ大切に読み込んでいくことが挙げられます。 漢字や文法は日頃から積み上げていくことが大切です。 定期的にコツコツ取り組み、知識を定着させましょう。

作文では、課題に応じて自分の体験や意見を限られた字数にまとめる能力が必要とされます。作文は北辰テストのみならず公立入試にも必ず出題されるため、入念に対策する必要があります。作文対策で重要なことは、テーマに沿った内容で書くことを意識し、誤字脱字などのミスを減らすことです。特に、誤字脱字などのミスは本人では気づきにくいため、教師に添削してもらう必要があります。

・数学

北辰テストの数学では、計算問題、速さに関する文章題、角度や面積を求める図形問題、そして動点の問題を含むグラフや表の問題が頻繁に出題されます。

毎年、北辰テストの数学では問題数が多く、さらに満点を取りにくくするための難問が含まれているため、時間配分を考えた対策が求められます。特に、解ける問題から取り組むことが重要です。北辰テストの計算問題は、標準的な問題集で十分に対策が可能です。出題範囲は正負の数から平方根、関数、連立方程式まで多岐にわたります。

文章題や図形、グラフや表の問題では、各大問の最初に出される計算問題をすべて正解することで、平均点に到達することが可能です。さらに、最近の北辰テストの数学では、三角形の合同や相似を証明する記述式の証明問題が頻出しているため、しっかりと対策を行っておく必要があります。特に、証明問題は自己添削が難しいため、教師の指導のもとミスを修正しながら学習を進めることが重要です。

・英語

北辰テストの英語は、物語文や会話文を扱う読解問題、知識問題、リスニング、英作文といった様々な形式で構成されています。問題数が非常に多いため、時間を有効に使いながら正確に進めることが求められます。特にリスニング部分は、試験が開始してから数分後にすぐ始まります。

内容としては、音声を聞いて4つの絵から正しいものを選ぶ問題や、質問に対して最も適切な答えを4つの選択肢から選ぶ問題などが含まれています。リスニング能力は短期間で身につけることは難しいため、毎日一定の時間をリスニング練習に充て、少しずつスキルを積み重ねることが重要です。また学校選択問題となると本番の入試同様、北辰テストもかなり難易度が上がります。多くの情報量を素早く処理できる能力を身につけておくことも大切かもしれません。

・理科

北辰テストの理科では、化学に関連する実験を取り扱った問題が最も頻繁に出題される傾向があります。特に、化学変化や合成、還元、電気分解といった実験がよく問われます。

次に注目されるのは植物や動物に関する分野です。これらも植物の光合成や人体の消化酵素に関する実験を通じて出題されることが多いです。教科書に記載されている実験の手順や結果、使用した器具などはしっかりと覚えておくことが重要です。さらに、過去問を解いて実験問題に慣れておくことも有効な対策となります。基本的には幅広い範囲から知識問題が出題されるため、標準的な問題集を活用し、一問一答形式で繰り返し学習することで知識を定着させることが推奨されます。

・社会

北辰テストの社会科では、地理、歴史、公民の各分野から広範に問題が出題されます。特に、どの分野でも写真や図を活用した問題が頻繁に見られるのが特徴です。

地理においては、グラフや表を読み取る力が必須です。特に生徒が誤りやすい表の読み取りに関しては、教科書だけでなく、地図帳や資料集も使いこなして入念な準備が必要です。これにより、他の受験者との差をつけることができます。歴史では年表に関する問題がよく出題され、北辰テストでは特に出来事を年代順に並べ替える問題の正答率が毎年低い傾向にあります。

暗記に頼るだけでなく、各時代の背景と流れを理解し出来事の相互関係を意識しながら学ぶことが重要です。公民分野では、ここ数年で問題の文量が増加傾向にあり、環境問題や国際関係に関する問題が頻出しています。教科書だけでなく、資料集も併用し、図やグラフから視覚的に情報を理解する訓練を行いましょう。

②については、北辰テスト上述の通り、各設問ごとに詳細に正答率や復習すべき問題の順番が提示されます。さらにここまで埼玉県公立高校入試の問題の再現性が高いのは北辰テストの問題しかありません。北辰テストは一度受験したら終わり、なのではなく、復習して初めて価値のあるテストとも言えます。北辰テストの過去問についても同様です

。繰り返し北辰テストの形式の問題を演習することで一度解いた問題を自分のものにしましょう。北辰テストのおすすめの復習方法としては、北辰テストを受けた当日に自己採点、一週間など時間を置いて、間違えた問題に絞ってもう一度解いてみましょう。間違えた問題をまとめてノートを作るのも、入試直前に見直せて便利なのでおすすめです。

北辰テストの入試対策には東大コーチがおすすめ!

北辰テストの問題で高得点を目指すのはかなり難易度が高く、特に学校選択問題においては現役の大学生が解いても少々難しく感じる問題もあります。そのため入念な対策が必要になってきます。基礎問題を確実に得点しつつ難易度の高い学校選択問題を解けるようにするには、しっかりとした学習計画が必要になってきます。

「東大生限定のオンライン家庭教師 | 東大コーチ」では北辰テストの偏差値をあげるのに必要なスケジュールを一週間あたりで逆算して作り込んでいきます。そのため何月にはこの参考書を終わらせて〇月の北辰テストでこのくらいの偏差値を目指そう、など受験勉強において迷うことがなくなります。

4:まとめ

いかがでしたでしょうか?北辰テストは受験者が多く、偏差値もかなり重要になるとはいえ、早い段階からしっかりと対策をすればしっかりと偏差値を獲得できるテストです。北辰テストは自分の立ち位置を知るだけではなく、私立高校入試にも影響の大きい重要なテストです。一回一回の北辰テストを大切に受けていきましょう。

繰り返しになりますが、北辰テストの偏差値アップには基礎の徹底が欠かせません。まずは中学校の勉強を完璧にすること、そしてその上で北辰テストの過去問を完璧にできるまで何回も解きましょう。ポイントは多くの教材に手を出すことなく、一つの教材に集中して完璧にすることです!

北辰テストで高偏差値を叩き出し、高校生活を充実させましょう!

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